天然理心流は田舎剣法? 門人に多摩や相模地方の出身者が多く、しかもその多くが農民であったということから、 天然理心流は田舎剣法、芋剣法と呼ばれたことがあったらしい。 確かにその組太刀などはまるで丸太棒のような太いもので、それをガツンガツンと打ち 合うもので、凄まじい迫力があり、まさしく実戦剣法といえる。 近藤勇の弟子で中島伝之助という人の孫に当たる中島譲氏の話に、 「私(=譲氏)が中学生になったころ、剣道を始めると、祖父が喜んで、では私が教え てやろうと稽古をつけてくれた。しかしおじいさんと稽古をすると、防具の外れたとこ ろばかりを打たれる。そこでおじいさんとの稽古を嫌がると、 『私が近藤勇から教えられた剣は実戦の剣法で、相手に隙があればそこを打ち、 相手を怯ませてから致命傷を与えるのが理心流なのだ』と教えられた。」というものがある。