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| ◆少林寺拳法創始の動機と目的 |
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| ◆人、人、人、すべては人の質にある | ||||
| 昭和二十年、私は、ソ連共産軍の軍政下の満州で約1年間 生活し、敗戦国民の惨めさ・非哀を体験した。そこでは法律も政治のあり方もイデオロギーや宗教の違いや国の方針だけで決まるのではなく、その立場に立つ人の人格や考え方によって大きな差があることを発見した。 「人、人、人、 すべては人の質にある」 全ての事が人によって行われるとするなら、真の平和の達成は、慈悲心と勇気と正義感の強い人間を多くつくる以外にないと気づいた。そこで私は、もし生きて日本に帰ることができたなら、私学校を開き志のある青少年をあつめ、祖国復興に役立つ人間を育成しよう、と決心した。 |
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| ◆多度津に道場を建て、宗門の行としての少林寺拳法を教える | ||||
| 終戦直後の日本において、祖国の将来を担うべき青少年の多くは、将来に対する希望を失い、苦しい現実から逃避するために、目前の享楽に我を忘れようとしたり、
敗戦によって、民族の誇りと自信を一挙に失った大人達も、完全に茫然自失し何等なすことなく このようなことをこのまま放置すれば、やがては輝かしい伝統を持つ誇
り高き我が日本民族の将来に、暗い影を残すことになりかねないと考えて、生意気なようだが余後の人生を青少年の育成に捧げ、もう一度日本人をして世界の他の民族から、信頼と尊敬を受けるに足る民族に育てる手伝いをしようと決心し、帰国してから働いて得た僅かな私財を投じて多度津町に小堂を建設し、道を説きはじめたのである。
しかし残念なことに、理屈やお説教だけでは、誰も二度と聞こうとはしてくれなかった。 そこで私は、「自己確立」「自他共楽」を説く釈尊の教えを「拳禅一如」「力愛不二」の法門として編成し、中国で学んだ各種の拳技を整理再編し、これに理論の裏づけと、戦時中に得た貴重な実戦(白兵戦)の体験と私の創案を加え、宗門の行として「日本正統北派少林寺拳法会」の名の下に若者を集めることにしたのである。門下生に荒っぽい拳法の技を教えるかたわら、私の体験を通して得た人生観や世界観を通じて、釈尊の教えを説き聞かせ、実践させたのである。(徳間書店「少林寺拳法入門」他より) |
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